平成30年度試行調査の問題を解いてみました。
問題はこちら
まだ解いていない来年以降の受験生は是非とも先に問題を解いてみてください!
皆さん、こんにちはKEN-Tです。
2020年度の教育改革でセンター試験から共通テストに変わることになりました。今回は、その共通テストを実際に解いてみた感想を書いていきます。
2年生以下の受験生、受験は情報戦。早く共通テストの情報を入手していきましょう!!!
共通テストの問題構成は、
第一問[1]数と式
[2]二次関数
[3]図形と計量
[4]図形と計量
第二問[1]図形と計量、二次関数
[2]データの分析
第三問 場合の数と確率
第四問 整数の性質
第五問 図形の性質
となっています。
全体の傾向としては、文章量が多くなっていて時間が厳しい。また、融合問題や証明を問う問題も出てきているので、特に文系でセンター試験のみで数学を使う学生の負担が増えるのかなといった印象でした。
また、平均点は26.61点と例年のセンター試験の結果と比べてかなり低いものとなりました。
記述式問題は数学Ⅰ・Aで計3問の正答率は3.4〜10.9%とかなり低い結果になったようです。
問題構成に関しては大きな変化はないですが、第一問がボリュームアップしていることと、第二問で図形と計量と二次関数の融合問題になっているということが大きな変更点です。
それでは設問毎の感想に移ります。
参考のために私の解答時間を書いています。
第一問[1] 解答時間2分
早速記述式問題が入っていますが、部分集合という記号がわかっていれば解けるもの。
部分集合の記号を問う問題は過去にも出題されていましたが、それが記述式になるとやはり正答率は下がりますね。
第一問[2] 解答時間3分
続いてコンピューターの画面でプレッシャーをかけてきます(笑)
聞き方にやや癖がありますが、二次関数の原理をしっかりと押さえておけば問題ないと思います。
第一問[3] 解答時間4分
ニュースで話題になった階段の問題です。
問題を読んでいけば、教科書の例題になっているような三角比の問題なのですが、問題を読むことに挫折してしまう受験生が多そう。
また、26cm以上の方の条件を書き忘れてしまわないように注意。
第一問[4] 解答時間6分
証明をしていく問題です。
誘導がしっかりとついていて、レベル的には簡単だと感じました。受験生の正答率も最後の問題で66.3%と良く解けていたようです。
第二問[1] 解答時間12.5分
図形と二次関数の融合問題です。今までのセンター試験と比べるとかなり難解になっていて、計算量も多くなっているなといった印象を受けました。
問題文を理解する力、その後、式計算をして二次関数の式をたてる力、計算力、全てが要求される問題です。
ここでは選択肢を全て選べという問題も出題されており、完答率は3.0%、また最終問題に至っては計算が複雑なこともあってか正答率1.6%という難問になっていました。
記述式問題は、式だけを書かせる形式に変更との発表があったので、このような問題は出題されなくなります。
第二問[2] 解答時間5分
こちらは煩雑な計算はなく、標準偏差や相関係数が出せる力があり、相関係数が何を意味しているかを理解していれば解けると思います。
第三問 解答時間11.5分
文章量はやはりかなり多くなっていますが、扱っている題材としてはくじ引きの問題なので受験生も馴染み深いものになっていると思います。
計算が若干面倒なので計算力も大事になってくると思います。
第四問 解答時間11分
不定方程式の問題です。
(5)が少しやりづらい問題ですが、それまではしっかりと誘導に従っていくことができれば解けると思います。
やはり文章量は多い(笑)
第五問 解答時間13分
証明問題です。
思考力を問う問題である一方図形的知識はあまり使いませんでした。
120°を出す問題や、最後の点の条件を考える問題がやや複雑です。
まとめ
最初に書いた通り、全体的に文章量が増えています。
文章読解力がなく問題の意図を読み取るのに時間がかかってしまうと厳しいので、やはり国語力も必要になってくるでしょう。
また、証明の問題や、原理を問うような問題が出てくる傾向になっているため、単純に公式暗記していれば解けるといったような形ではなくなります。
共通テストを受ける受験生は、日々の勉強から単純な公式暗記にとどまらず、思考力をつけていく勉強に切り替えていきましょう。
最後まで読んでくださってありがとうございます。
今後も数学Ⅱ・Bや理科の問題も解いていって記事を上げていきます。
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