石川の大学入試情報

大学入試 新テスト(共通テスト)の平均点は大幅に下がる!

By 2019年5月30日 No Comments

数学の平均点は驚きの3割以下

 

大学入試センターが2018年11月に実施した大学入学共通テスト試行調査(プレテスト)の最終報告をまとめたところ、記述式問題が出題された数学Ⅰ・Aで平均得点率が3割を下回るなど、5科目で目標としていた得点率5割程度に届かなかったことが分かった。

 記述式問題は数学Ⅰ・Aで計3問が出題されたが、正答率は3.4~10.9%とかなり低い結果となった。マーク式も含めた数学Ⅰ・Aの平均点は26.61点で、平均得点率の目標に及ばなかった。

国語でも記述式問題が3問出題された。評価は点数でなく、A~Eの5段階で表示され、最高のAが14.5%、Bが14.6%、Cが29.9%、Dが30.8%、Eが10.3%だった。自己採点の一致率は66.0~70.7%となり、2017年11月実施の前回試行調査の67.0~77.4%を下回っている。

新テストを実際に解いてみた高校生も多いと思いますが、どうだったでしょうか?

「問題量が多い」「設問の文章が長い」「自己採点と一致しなかったらどうなるの」とか不安や心配事が多いですよね?

でも、もっとも知りたいのは「こんな難易度のままでするの?」ということでしょう。

ご存知の通り、現行のセンター試験は平均点6割を目指して作成されています。

一番低かった年度が2015年度の数学2Bで 39.3点です。

(ちなみにKEN-T先生はこの年の受験で、、、、当然の100点をたたき出しています。)

平均6割を目指しての4割切りですから、作問者が責められたのは容易に推測が出来ます。

そして、某巨大掲示板が荒れに荒れたテストでもありました。



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テストを作る側は譲る気はない!

 

今回、ある研修でわかった一つの事実は「少なくとも作問者側は問題のレベルを下げるつもりはない!」という事実です。数学の筆記、正答率が3%であろうと関係ないというスタンスです。

言い換えれば、この問題で平均点が50点以上になるように(新テストの目標平均点は50点)指導者はしてください!ということだし、受験生は準備してください!ということです。

出口を明確にしているということですね。

このスタンスは英語にも見られます。外部試験の導入という大きな流れがありますが、問題点として言われているのは「受験生の公平性」です。大体以下の6点が指摘されていますね。

極端な話、同じ英検2級合格ですら6月と10月では問題が違うではないか?とかの意見もありますが、一番大きいのはスピーキングの評価でしょう。

いやいや評価どころではなくって、「そもそもスピーキングって学校で習ってます?」的な問題も出てきます。

これに関しても、基本方針としては押し切る雰囲気がひしひしと感じられます。



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今回は本気だと思う理由

 

日本の経済的な凋落にたいする、まったなしの危機感の表れが前回のゆとり教育とは大きく違うところです。ゆとり教育の時も目指している方向性は間違っていなかったのですが、入試が変わらなかったことにより現場も変わらなかったという苦い経験を文科省はしています。同じ轍は踏まないという覚悟ですね。

つまり、今回の入試改革の目的は,公正・公平に入学者選抜を行うことではなく,入試を変えることで教育をさらには、日本を変えていくことにあると断言できるでしょう。

そう考えると、推薦・AO入試合格者の割合を国公立でも3割以上にしなさいという通達の意味も分かってきます。

教育の現場で育むことのできない能力を入試で問うことによって教育を変えるという、まさに逆転の発想による荒療治が行われようとしているのです。

受験生は、登る山の高さが変わったのではない!登る山が変わったことに気づくべきでしょう!

 

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