平成30年度試行調査の問題を解いてみました。
問題はこちら
https://www.dnc.ac.jp/daigakunyugakukibousyagakuryokuhyoka_test/pre-test_h30_1111.html
共通テストの数学Ⅱ・Bの問題構成は、
第一問[1]三角関数
[2]微分・積分
[3]指数関数・対数関数
第二問[1] 図形と方程式
[2] 図形と方程式
第三問 確率分布と統計的な推測
第四問 数列
第五問 ベクトル
となっています。
主な変更点は第2問の微分・積分が第一問に移動したこと、第二問に図形と方程式が入ってきたことです!
なぜか第三問に確率分布が移動してきたのは、こちらも選択して欲しいという意図なのでしょうか。
難易度としては、やはり従来のセンター試験よりは難化傾向があり、平均点は36.06点となった。従来のセンター試験では平均点が最も低かった2015年度でも39.31点だったことから、この点数がいかに低いものであるかがわかると思います。
試験時間が60分のままであるにもかかわらず、文章量が増えたこともあり、Ⅰ・Aと同様にⅡ・Bも時間が厳しくなっていると感じました。
それでは設問毎の感想に移ります。
参考のために私の解答時間を書いています。
第一問[1] 解答時間3.5分
三角関数の問題です。計算は簡単なものになっており、最後の問題はグラフを選択するという今までのセンター試験ではあまりみられないような形式にはなっていましたが、難易度的にはそこまで高くないかなと感じました。
第一問[2] 解答時間5分
微分・積分の問題です。
こちらも難しくはありませんが、積分の定義に関わる問題が出題されました。
第一問[3] 解答時間5.5分
指数・対数の問題です。
最後の問題の前までは、誘導が丁寧についているので計算しやすいですが、最後の問題が当てはまるものを全て選ぶ問題で、かなり難解なものになっていました。
この問題の平均正答率は1.3%とかなり低い結果に。
第二問[1] 解答時間8.5分
図形と方程式の登場です。
この問題は線形計画法の考え方をしっかりと理解できていたら解けると思います。
第二問[2] 解答時間6分
軌跡の問題です。
こちらも最後の問題が、問題文の意図が取りづらくなっていて、あまり問題集でも見かけないような問題になっていました。
第四問 解答時間14分
数列の問題です。
2つの方針で漸化式を解く問題で、2つの方針を導入した後に、最後の応用問題でどちらか好きな方針を自分で選んで解くといった流れでした。
このように複数の方針を立てる問題は従来のセンター試験ではほぼ見かけなかったので、しっかりと対応が必要になりそうです。
第五問 解答時間13分
ベクトルの問題です。
こちらも2つの方針を立てて、どちらかの方針を選択して解く問題となっていました。
今後このような問題が主流になってくるかもしれません。
以上共通テスト、数学Ⅱ・Bの感想でした。
Ⅰ・Aと同じように思考力を問う問題が増えてきたなと思いました。
今後、各予備校が出してくる模試や、新たな情報に注目していきたいと思います。
最後まで読んでくださってありがとうございます!
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