YKK子育て・学習法の「Y」は「やれる気」
東京大学の池谷裕二さんによると「やる気」というものは脳科学的には存在しないそうです。
「やる気がでない」というのは行動しない人が作った虚構であるというのがどうやら真実なのですね。
だったら、私たちはこの「虚構」を捨て去りましょう!
サピエンス全史によれば、「虚構」を作り出すことがホモサピエンスの発展の絶対条件だったといいます。
しかし、いい子育てをするには、そして学習を達成していくには「やる気」という「虚構」からは離れることが必要でしょう。
で、私が提唱しているのは「やれる気」という概念です。
「やれる気」とは、小さな成功体験の積み重ねやスモールステップによる「できた・わかる」の積み重ねによる「行動」できる自己肯定感のこと
と定義します。
これが達成できるかどうかが、子育てや学習においての分水嶺だといえるでしょう。
小さな成功体験の積み重ねの例としては、学習で言えば「検定試験」が最適です。漢検・数検・英検を学年に応じて取っていくだけで(上位国立を目指すのでないなら)十分でしょう。
スモールステップについてはポイントがあります。
スモールステップは、私たちが思うよりも小さく刻む必要が場合によっては必要なのです。
一見して理解が遅いお子さんに対して、「ステップの刻み方をもっと小さくすればいいんだ」と気づけることは、指導者や保護者さんにとっても、問題を自分のものとして考えることになりますのでぜひ考え方を改めるきっかけにしてほしいと思います。
「やれる気」を持つことが出来た子供は、いつか本当に達成したいものと出会ったときに必ず前向きに取り組むことが出来ます。「やる気」という虚構から抜け出し「やる気」という真実の世界に入門してください。