
生物=暗記科目からの脱却を
生物学が、「知識ではなく、思考で取り組むべき学問であるという認識を取り戻す」
これは、日本学術会議の宣言です。
また、2000語ある重要暗記語句を500語程度まで減らそうという動きもあります。
これらの動きに強制力はないのですが、共通テスト試行問題ではどのような変化があったでしょうか?
生物基礎についてですが、明らかに出題傾向の変化がありました。
- 問題数が二問増
- 会話文の登場
- 暗記もの問題の減少
- 最新の生命科学ニュースを元ネタにしての出題
という感じですね。
生物についても
- 長文の分析問題が多い
- 実験や観察などを考察する問題増
という印象です。
明らかに生物=暗記科目というのは崩れていくでしょう。
一方、生物学の基本、いや学問の基本と言ってもいいかもしれません!
「なんでなんだろう!」を大切にする人にとっては新テストの改革は大きくプラスに働くものと思います。
また、文科省としては全ての科目に記述問題を入れたいという最終的な意向があるようなので、
生物基礎・生物においても記述力が必要になってくるでしょう。