専門職大学校制度スタート
専門職大学というのは、聞きなれない言葉ですね?
それも当たり前で、2019年4月より開始される新しい制度です。
専門学校~将来の就職に向けて技術を身につける学校
専門職大学~将来的に産業をリードできる人を育成するために産業界と連携しながら専門的なことを広く実践的に学ぶ学校として設立
ということです。言葉で言うと「ああ、そうなんだ、、、」という程度かもしれませんが、この専門職大学には産業界からの大きな期待が入っていることは押さえておくべきでしょう。
勿論、先輩がいない?という心配もあるでしょうが、その不安を差し引いても大きな可能性がある選択肢であると考えます。
要注目のI(アイ)専門職大学
そのなかでも最注目なのが、I専門職大学です。
「在学中に全員が起業する」という目標を明確にしているところが普通の大学ではありえないところ。
これは単なる目標ではなくて、「卒業要件」になっているというから本気度が伝わります。
教授陣も富士通やNTTグループといったIT(情報技術)企業やメディア企業、ユニークなところでは吉本興業といった大手企業の最前線で幹部を務める現役の企業人が就任予定のようです。
現場感覚がある教授に指導してもらうことは学生にとって素晴らしい経験になるでしょう。
懸念点として、一方で私自身は理論というのも必要であると考えており、
ホリエモンさん(実務家)と楠木健さん(一橋大学教授)で「コンビニ居酒屋」で二人がバトルになったときは、どちらもファンなだけに心配になっていました。
また、企業幹部というのが日本的サラリーマン幹部では意味がないということです。
イノベーションについて、世界的に有名なプログラマーである中嶋聡さんはつぎのように語っています。
突き詰めて考えれば、イノベーションを起こすのは「こんな世界を実現したい」「こんなライフスタイルを人々に提供したい」という誰かの「熱い思い」なのです。
しかし、イノベーションのアイデアは、先進的であればあるほど、大半の人にとっては「突飛で理解できないもの」であり、合議制でものを決めようとすると、「そんなもの作れるはずがない」「そんなもの作っても、誰も喜ばない」「売上に結びつくとは思えない」と反対されて潰されてしまいます。
多くの従業員を抱え、既存のビジネスと数多くの顧客、株主を抱え、かつ、鶴の一声で物事を決めることが出来たカリスマ創業者が去り、会社のオーナーでもない「サラリーマン経営者」が経営する大企業において、そんなイノベーションをどうやって起こすのか、というのは、本当にとても難しい問題なのです。
典型的なサラリーマン社長や、サラリーマン幹部からは学ぶことは少ないということですが、おおむね私も同意します。
当然、そこらへんは考えてくれているとは思いますが、、、
いずれにしてもI専門職大学が注目であることは間違いありません。