YKK子育て・学習法

学校の宿題場合によっては、やらなくてもよい

By 2019年8月21日 No Comments

宿題。。。

一般的には宿題はしなくてはならないものであるという前提で、おもにそのやり方について議論がなされます。

  1. 提出期限を守りなさい
  2. 自力で解きなさい
  3. 計画的にやりなさい

などですね。

しかし、本当にそうでしょうか?

勿論、学校の先生の意図とお子さんの能力がマッチしていれば問題ないのですがね。

学校の先生の意図とは、

宿題を先生が何のために出しているのか?ということです。

詳細に分けるとさらに細分化されますが、ここでは大きく3つの分け方にしてみます。

  • 復習型
  • 応用型
  • 予習型

の3つです。

復習型の宿題の罠

復習型の場合、上位層にとっては時間の無駄になります。極端な例をあげるなら、中学生に足し算引き算の問題をさせても意味がないことはわかりますよね?

一方、中位層にとってはマッチした宿題になり、下位層にとっては、そもそもの理解が怪しいわけですから基本を押さえられているか確認をしたうえでの取り組みが必要になります。

 

応用型の宿題の罠

応用型になると、上位層にとっては意味がある宿題となります。一方で中位層にとっては標準問題の定着が先であるはずですし、解答を見ても理解できないということも頻出するでしょう。悪いことに教科書の問題には詳しい解説がないのが普通ですし(ガイドを買えば別)、学校で使う問題集に至っては、先生がそもそも答えを渡していない!という学校もあります。中位層でそうなのですから、下位層にとっては全くの無意味の宿題となるでしょう。


予習型宿題の罠

予習型の宿題の場合、中位以上の生徒には一定の効果があります。

反転学習がクラスの成績を上げるというのは事実です。

ですのでアクティブラーニングが言われる今それをとりいれている学校も増えてきています。

しかし、予習型を取り入れている成績を詳しく見ると、全体の成績は上がるものの下位層の成績は下がる!という結果が出ています。

 

上位層はどんな宿題もこなす

以上の3パターンの宿題なのですが、上位層にとっては、意味があるかどうかは別にしてこなすことは可能です。

復習型などの場合は、意味はないのですが文句を言いながらもやってしまうのが上位層なのです。

そういう場合、学校の先生は生徒の時間を奪ってしまったという感覚は一切なく「ちゃんと宿題をするイイ子」というレッテルを貼ってしまうのですから困ったものです。

 

最も被害にあうのが下位層

一方でもっとも被害にあうのが下位層です。

前の学年に戻って(場合によっては数年前に戻って)やり直さない行けない生徒に、

具体的に言うなら

正負の計算が必要な生徒に、連立方程式の宿題を出して、宿題をやってこなかった場合(自分の宿題の出し方が間違っていたという自覚があるならまだましですが、、、)生徒さんを叱るのですから困ったものです。

これで、勉強の意欲が高まるのならその生徒さんは相当変わった生徒さんでしょう。

ですから、多くの場合 いったんできなくなった生徒さんは学校がだんだんいやになってくるのです。

宿題に、学校に殺されてしまうようなものです。

 

宿題が自分に合っているか判断する

宿題の目的=宿題をすることでの学習効果 であることを忘れてはいけません。

学校の先生の機嫌を取るためにするものではありませんし、

上記で説明したように、そもそも「あなたのため」に宿題を出してはいません。

ですから、高校生以上の生徒さんであるならば。自分で判断して「する!」「しない!」を決めるべきでしょう。

「先生が出したこの宿題なんだけど、いまの自分のレベルにはあっていない。だから代わりにこれをやっていいですか?」と聞けばよいのです。

多くの先生は、しっかりと自己主張した生徒を認めてくれるでしょう。(自分の考えをしっかり述べるのが、教育改革の本筋です。会社でも上司に対して自分の考えを述べないといけませんよね)

残念な先生の場合、、、、そんな先生とは距離を置くのが正解でしょう。

中学生の場合は、生徒が流石に意見表明することは難しいと思います。(できたらすごいです)

保護者さんが、「夏休みに出されたワークなんですけど、うちの子にとっては全学年の内容をやらすほうがいいと思うのでそうさせていただけますか?」と言ってあげてほしいものです。

学校の宿題=正義という認識を改め、目的意識をもってアシストしてあげてください。

そうすれば、「学び」がどんどんたのしくなってくると思います!!!!!

 

 

 

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