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英語教育実施状況評価から 英語力上がっている〇 英語教師頑張れ!

By 2019年6月3日 No Comments

文部科学省が平成30年度「英語教育実施状況調査」の結果を公表しました。
この調査は平成25年度より毎年実施されており、計画では中学校卒業段階で「CEFR(セファール) A1」レベル(英検3級程度)以上に到達する生徒の割合が50%、高校卒業段階で「CEFR A2」レベル(英検準2級程度)以上に到達する割合が50%を目標としています。

今回の調査結果によると中学生・高校生ともに目標とする水準には到達しなかったようです。英検3級相当以上に到達していると思われる中学生は全体の42.6%、英検準2級相当以上に到達していると思われる高校生は全体の40.2%となっており、いずれも昨年よりも増加しているものの目標の50%には到達していないという結果でした。

2013年度から中学・高校とも右肩上がりで推移しています。左側が2013年度、右側が2018年度ですね。

中学では、32.2%⇒42.6%

高校では、31%⇒40.2% となっています。

文科省が英語教育に力を入れた一定の成果があったといえるでしょう。





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教師の英語力をみると根深い問題が

文部科学省では、生徒の英語力だけではなく、中学・高校の英語教師の英語力についても、
以下のような指標を示している。
指標 (第 2 期教育振興基本計画より)
【英 語 力】英検準 1 級、TOEFL iBT80 点、TOEIC730 点(CEFR B2 レベル)相当以上
【達成割合】中学:全英語教師の 50%以上
高校:全英語教師の 75%以上

高校生に受験指導をする立場として上記をクリアしていないのは問題だとは思うのですが(苦笑)

現状は、36.2%の英語教師がクリアしている状況です。

こちらも2013年度と比較してみましょう。

2013年度27.9%⇒2018年度36.2% と改善がみられていることがわかります。

しかし、生徒の改善度合いと比べてみると大差ないことは明らかで「指導する立場」としてどうなのか?という問題が明らかになったともいえるでしょう。

 

都道府県格差も

中学生の調査で最も高かったのはさいたま市の75.5%で2位に10ポイント以上の差をつけてダントツでした。

中学生の4人に3人が英検3級をクリアしていることになりますね。

さいたま市独自の取り組みとして

  1. 全ての市立小中学校で小学1年から英語を学ぶ独自の「グローバルスタディ」を実施
  2. 英語の授業時間です。学習指導要領では中学の英語の授業は年140時間とされていますが、さいたま市では年157時間を英語の授業に充てています。
  3. 中学では生徒の英語力を正確に把握するために効果測定を実施している

ということです。

*「グローバルスタディ」とは読む、聞く、書く、話すの4技能をバランス良く身につけ、コミュニケーション能力を身に付ける授業のこと

高校生の調査では都道府県別に結果を公表していて、最も高かったのは56.0%の福井県ですね。(中学校では福井県は2位です)

福井県では、「授業はコミュニケーション主体の授業」をしていることを理由としてあげていました。

自治体によって差があるということ=やり方によって改善できるということですから頑張ってほしいというのが保護者さんの意見でしょうが、すべてお役所任せというわけにもいきません。

ご家庭でできることをしっかりと実行することが大切だと思います。

 

 

 

 

 

 

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