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小説問題は機械的に解きましょう

By 2019年4月21日 No Comments

遠藤周作先生

私が好きな作家に遠藤周作先生がいらっしゃいます。

代表作は、「沈黙」と「海と毒薬」ですが、私はエッセイ集の「狐狸庵閑話」も大好きで高校生の時は本当によく読んでいました。

私の記憶が正しければ、そのエッセイの中で、

自分の作品が入試問題として出題されたので解いてみたというエッセイがあり、そこでは、、、、

解いてみたが、、、選択肢が選べなかった、、、、4つの選択肢のすべてが正解であるかのように思えた。

私からしてみれば、この問いの登場人物の心情はAでもありBでもありCでもDでもあるからだ。

と、芥川賞作家である遠藤周作先生が戸惑っているのを拝読させていただき現代文への取り組み方の根本に気づかされたことがあります。

つまり、小説読解では「作者が考える本当の正解」は答えではないのです!!

 

入試で小説を出さない大学も多い

 

そんなわけであるから、例えば早稲田大学での出題率は4%。上智大学でも、3%と小説の出題がほとんどない大学も多いのです。

国公立大学の1割程度も小説の出題を見送っています。

出題する大学ですら、「答えが紛らわしくなる時には、評論的な合理性がある部分から設問を作らざるを得ない。果たして、それで小説を出題する意味があるのか?」と言っています。

 

受験生は機械的に解くべし

 

そのような小説問題ですから、受験生の皆さんは「評論のごとく機械的に解く」必要があります。

作家ですら間違える小説の問題に正解するには、「行動」「発言」「書かれている気持ち」これを機械的に抽出すべきなのです。

例えば、「一徹は飛雄馬を殴った。」それは、父としての愛だった。

と書いてあったならば、、、、

どんなに愛情があっても、暴力は愛だとは言えないなどと主観的に読んだらいけないということなのです。




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